需要や将来性はある？

Javaの得意とすることやスキルの習得方法などがわかると、開発の仕事に興味を持つかもしれません。そこで、日本のJavaエンジニアの需要や将来性について紹介します。

Javaエンジニアの需要

日本におけるJavaエンジニアの数は、圧倒的に不足しています。Javaエンジニアが不足する理由は、大規模開発に多くのエンジニアを必要としているからです。汎用性が高いJavaは、開発からかなりの年数が経過した今でも第一線で活用されているプログラミング言語です。金融機関や交通機関など、社会の重要なインフラを支える技術として使われているのもやはりJavaです。
スマートフォンが主流になってからは、大規模アプリ開発にもJavaが使われるようになりました。それまでは大規模案件にJavaエンジニアが集中しているような状況だったのが、Javaの技術を必要とする開発の範囲が広がったことによって人材不足に拍車がかかってしまいました。Javaを使うスマートフォンアプリ開発といえば、Androidスマートフォン専用アプリです。日本ではiPhoneと人気を二分していますが、世界規模で見るとAndroidスマートフォンのシェアのほうが勝っています。
他のプログラミング言語と比較すると、Javaの難易度がやや高い部類に入ることがネックにもなっています。OSに依存することなく開発できるなどのメリットはあるものの、言語そのものを理解するまでには時間がかかってしまうケースが多いようです。習得するまでにかかる労力を考えるとPHPなどのほうがいいようにも思えますが、Javaを習得すれば自然と身に付くプログラミングの概念や機能は、他のプログラミング言語を学ぶ上で役に立つ知識ばかりです。一度Javaを身につければ、他の言語を習得するためにかかる時間を短縮させることもできます。Javaの需要が多いのは、Javaができれば他のスキルも身につけられると見込めるからでもあるのです。

Javaエンジニアの将来性

Javaエンジニアが主に大規模システムに使われていたころから現状を見ると、幅広いジャンルで活用されるようになってきたことがわかります。Javaで開発されるシステムの多くは、金融や交通などといったインフラ系のシステムです。それらのシステムをメンテナンスしながら運用するのにJavaのほうが都合がいいのはもちろんのこと、仮にそれに代わるプログラミング言語があったとしても、別の言語に変更するだけで人々の社会生活に大きな影響を与えてしまいます。そこからわかるのは、Javaは今後もコンスタントに必要とされ続けるということです。大規模開発が主流だった時代を支えていたエンジニアが高齢になってきていることから、Javaの仕事は今後増えることはあっても減ることはないと確信できます。