Javaで作られているサービス

プログラミング言語のシェア状況を見ると、リリースからかなりの年数が経過した今でもJavaの人気は根強いようです。銀行やクレジットカード会社などの金融系から普段持ち歩くスマートフォンのアプリなど、日常生活に欠かせないものの多くはJavaで開発されています。Javaは汎用性が高く、得意とするジャンルが幅広いのが特徴です。Javaとはどのようなプログラミング言語なのかがわかったら、Javaで作られているサービスをチェックしてみましょう。

Twitter

Javaで開発されている有名サービスの中でも、圧倒的な利用者数を誇るのが「Twitter」です。Twitterは140文字以内の文章や画像、動画などが投稿できるSNSで、日本でも多くの人が利用しています。TwitterはもともとRubyで開発されていました。投稿されているツイートを検索する「Twitter検索」という機能は、Twitterのサービスの中でもトラフィックの多い機能で、この機能のシステムにRubyの技術が使われていました。ところが、Twitterの人気が高まるにつれてトラフィックが増え、現状では対応しきれない状況になり、RubyからJavaへと変更になりました。これによって、フロントエンドサーバーのCPU使用率は半分になり、検索の遅延も3分の1にまで減りました。この事例から、トラブル発生時の対処がしやすいJavaの特徴がわかります。

Evernote

世界に1億人ものユーザーがいる「Evernote」は、個人用のドキュメント管理システムです。このサービスの一部にもJavaの技術が活用されています。Twitterほどの規模ではないにしろ、1日に1億5,000万ものリクエストが発生しており、データサイズはTwitter以上です。Evernoteの機能は、メモ帳やボイスメモ、テキスト認識機能、名刺スキャンなど、さまざまな機能が付いています。アカウント1つあれば別端末で共有できるので、編集も楽にできます。複数端末からの同時アクセスを可能にするために必要となるのが、複雑な動作を可能にするJavaの機能なのです。

紀伊国屋書店Webサイト

「紀伊国屋書店Webサイト」は、サーブレットのWebサイトです。サーブレットとはWebサーバー上で動くプログラムのことで、Javaで記述されています。URLを見てみると、「.jsp」の拡張子ファイルの存在を確認できます。.jspとは「JavaServer Pages」の略で、HTML内にJavaのコードを埋め込んで、動的なページを生成できる技術のことです。新たに採用されることは少なくなっていますが、大規模なシステムや会計処理など一部の分野では利用されている技術です。